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zoom RSS 働き方のルール(労働法)2 労働契約って?

<<   作成日時 : 2017/09/12 18:56   >>

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 前回に引き続き,労働法の記事です。
 そもそも,「働く」というのは,どんなことなのでしょうか。
 この質問に対する法律的な回答は「使用者と労働者とが,労働契約を結ぶこと」となります。
 これでは答えになっていない・・・と鋭い方は気がつくかもしれません。では「労働契約」ってなんなの?という疑問が湧いてきますよね。
 労働契約に似たものとして請負契約,委任契約などがありますし,この違いは実務上も重要でしばしば裁判で争われることもあります。
 ちょっと堅苦しいですが,教科書風な定義でいうと労働契約は,「労働者が相手方に使用されて労働し,相手方がこれに対して賃金を支払うことを合意すること」をいいます。
 ポイントは「使用」と「賃金の支払い」となります。

 例えば,弁護士は依頼者から一定の案件を引受けて訴訟代理をするなどの業務を行いますが,この依頼者と弁護士の関係は,労働契約なのでしょうか?結論からいえば,このような契約は「委任契約」として取り扱われ労働契約とはいえないと解釈されています。この場合,弁護士には,一定の独立性があり,依頼者に「使用」される関係にはないからです。労働契約に必須である「使用」(=指揮命令関係)がないということですね。

 賃金の支払いについてはどうでしょうか。例えば,家族内で草取りを手伝ってもらうときには,普通賃金を支払うことはしませんので,これも労働契約とは評価しないのが普通です。同じことを会社の従業員にやってもらえば,会社と従業員には労働契約関係があることになります。「賃金の支払い」があるからです。

 このように,労働契約という概念は,いろいろ考えると簡単にはいかない面がありますが,労働基準法や労災保険法などの法律の適用は「労働者」という概念を基準にしており,その法律関係が労働契約なのかどうかは入り口の問題として重要になってきます。あたりまえといえば当たり前ですが,こんなことを突き詰めて考えていくのが法律学であり,リーガルマインド(法的思考)ということになります。
 

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